スポーティーな走行を目的に作られたヴェゼルRS。
ヴェゼルの中でも特殊な位置付けのグレードであり、走行性能を求める方にとってはおススメしたいモデルとなっています。
そんなヴェゼルRSには他のグレードと同様にハイブリッド車とガソリン車が用意されていますが一体どっちがおススメなのでしょうか?
アクセルワークと加速が比例関係にあり、フィーリンが良いガソリン車を選ぶべきという意見や、燃費性能や加速性能良さからハイブリッド車の方が良いなど様々な情報を聞きますが果たしてどちらが良いのでしょうか?
ヴェゼルRSグレードのガソリン車とハイブリッド車について調べてみましょう!
ヴェゼルRSはどんな車?
ヴェゼルの中でも走行性能に重点を置いたRSグレード。
その目的からRS専用のパフォーマンスダンパーや18インチアルミホイールを装備しているほか、シートには通気性やグリップ性能が良いウルトラスエードを素材として採用しており、他のグレードには無い装備が実装され走行性能を引き上げています。
余談ですが、RSはRacing Sport(レーシング・スポーツ)の略称で用いられることが多いのですが、ホンダではRoad Sailing(ロードセーリング)の略で使用されており、ヨットが風を受けて海原を行くように、悠々と道の彼方に駆け抜けるという意味が込められているそうです。
省エネや低排出ガスなどに注目を置いている現代社会にとってRacing Sport(レーシング・スポーツ)という名称は相応しくないと判断してホンダではRoad Sailing(ロードセーリング)とうい呼称が使用されているそうです。
現代のニーズに応えようとするホンダの姿勢が見え隠れする部分ですよね。
呼び名こそRoad Sailing(ロードセーリング)となっていますが、Racing Sport(レーシング・スポーツ)と同様のスポーティーな走行を意識したグレードとなっており、走行性能を気にする人にとっては一度考慮しても良いモデルとなっています。
そんなRSグレードですが、他のグレード同様ハイブリッド車とガソリン車が用意されています。
それぞれどの様な特徴があるのでしょうか?
加速性能の違いは?
RSグレードでまず考えたいのは加速性能について。
通常エンジンとモーター、2つの動力源を持っているハイブリッド車の方が加速が良いと言われていますが、ヴェゼルRSガソリン車はCVTに専用のチューニングが施されており、CVTが持つ無段階変速というスムーズさを活かしながら、アクセルペダルに対してダイレクトな走りが楽しめるように改良されています。
説明を聞く限り、ハイブリッド車、ガソリン車どちらも加速性能は良さそうですが、一体どちらが上なのでしょうか?
加速性能を比較する時に用いられる数値としてパワーウエイトレシオという指標が存在します。
パワーウエイトレシオとは1馬力(PS)当たりが負担する車重(kg)のことを示しす値で車重量を馬力で割る事で求める事ができ、値が低いほど加速性能が良いとされています。
ハイブリッド車とガソリン車の車体重と馬力は以下の通り!
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
馬力 | 152PS | 131ps |
車体重 | 1310kg | 1210kg |
この値より求めたハイブリッド車とガソリン車のパワーウエイトレシオがこちらです!
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
パワーウエイトレシオ | 8.62 | 9.23 |
動力源が2個あるハイブリッド車の方がパワーウエイトレシオが低く、加速性能が高い結果となっていました。
こちは想像通りの結果でしたね。
燃費性能の差は?
次に比較したいのは燃費性能。
RSグレードが走りに特化したモデルであっても車の購入にあたり燃費は気になるところですよね。
ではヴェゼルRSグレードのハイブリッド車とガソリン車の燃費を見てみましょう!
公表されている値を比較するとJC08モードで以下の通りとなっていました。
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
燃費 | 25.6km/ℓ | 20.2km/ℓ |
当然ですがハイブリッド車の方が燃費は良いです。
しかし、JC08モードでの燃費は実燃費とかなり乖離しており、7割~8割が実際の燃費だと言われていることから、ヴェゼルRSグレードの実燃費は
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
実燃費 | 17.92~20.48km/ℓ | 14.14~16.16km/ℓ |
と予想されます。
この値からハイブリッド車とガソリン車の燃費差は3km/ℓ程度と考えるのが良さそうです。
車体の価格差を考慮しこの燃費差をどのように捕らえるべきか考えてみましょう!
車体の価格差は?
では車体の価格差を見てみましょう!
それぞれのグレードの価格は以下のようになっています。
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
価格 | 2,810,000円 | 2,475,000円 |
差額は33万5千円とかなり大きいです。
燃費さが3km/ℓとし、ガソリンを150円と考えた場合約20万キロの走行距離が必要となっており、元を取るにはかなりの時間が必要となりそうです。
もちろんこの走行距離は単純に車体価格のみを考え計算した値となっており、ハイブリッド車にはエコカー減税やグリーン化特例が適応されるのでさらに価格差が縮まり必要な走行距離も短くなります。
その他にもハイブリッド車にはリセールバリューが高い、トルクが高いため悪路に強いなどのメリットも存在しますので、一概に走行距離だけで決めれるものではないと思いますが、それでも年間走行距離が短い人はガソリン車、長い人はハイブリッド車を選択するのが良いのではないでしょうか?
自分の使用目的に沿って、ハイブリッド車とガソリン車、どちらか適正な方を選んでくださいね!
デザインや内装、装備の違いは?
では、デザインや内装、装備について違いを見て行きましょう!
ヴェゼルRSグレードはハイブリッド車とガソリン車でデザインや装備は一緒です。
また、内装に関しても両方ともウルトラスエードという素材が用いられており、通気性能やグリップが高いシートになっています。
違いがあるのはインパネ部分です。
上がハイブリッド車、下がガソリン車のインパネになっています。
ハイブリッド車はインパネ左部分はバッテリー情報の表示となっていますが、ガソリン車にはタコメーターが採用されています。
ハイブリッド車もマルチインフォメーションディスプレイにエンジンの回転数を表示することは出来るのですが、タコメーターではなく、バーが縦に伸びていくデジタル方式となっています。
走行性能を求めたグレードであるRSにはタコメーターの存在が欠かせない人にとってはガソリン車のインパネは適しているのではないでしょうか?
ヴェゼルRSグレードでのおススメはどっち?
では今まで調べた情報をまとめ、ヴェゼルRSグレードではハイブリッド車とガソリン車、どちらがおススメなのか考えていきましょう。
まずはハイブリッド車ですが特徴は
・加速性能が良い
・燃費が良い
・価格が高い
・タコメーターがデジタル方式
となっています。
次にガソリン車ですが、
・加速フィーリングが良い
・燃費はハイブリッド車に劣る
・価格は安い
・タコメーターが存在する
などの特徴があります。
この特徴から考えて、年間走行距離が長く、加速性能を求めたい人はハイブリッド車を、走行距離が少ないがRSグレードという特徴からインパネにもこだわり、さらにフィーリングが良い加速感を味わいたい人はガソリン車が適していると思われます。
走行性能を重視したRSグレードですが、ハイブリッド車とガソリン車でそれぞれ特徴がある車となっていましたので使用目的に合った方を選び、購入してくださいね!
車体価格が33万5千円と高くなっていますので、後々後悔が無いようにじっくり考えましょう!