2代目エクストレイことエクストレイルT31型。
現行モデルのT32型とは大きくデザインが異なり、SUVを体現したような車となっています。
根強いエクストレイルファンには現行モデルよりもT31型のデザインの方が好みだったと評価する人いるほど大人気となっていた車種ですが、一体どのような車だったのでしょうか?
2代目エクストレイルであるT31型について調べていきましょう。
Contents
エクストレイルT31型はどんな車?
2000年に日産から発売されたクロスオーバーSUVであるエクストレイル。
T30型エクストレイルは発売されるや大人気車種となり、その影響は2007年に行われたフルモデルチェンジにも影響を及ぼしました。
一般的にフルモデルチェンジを行うとデザインが一新され、見た目がかなり変化しますよね。
しかし、初代エクストレイルであるT30型のデザインが大人気であった為、大幅な変更が見送られほぼ同じ形のデザインとなっています。
最近では2018年6月にフルモデルチェンジが行われたフォレスターも全く同じ経緯でデザインの大幅変更が行われなかったのですが、かなり珍しいフルモデルチェンジとなっているのではないでしょうか?
初代のデザインを完全に受け継いだT31型エクストレイルですが、2010年マイナーチェンジが行われ、T31型後期モデルが発売されています。
この時のマイナーチェンジでフロントグリルのデザインに変更が施され、現在の日産車のトレードマークとなっているVモーションの原型を見る事が出来ます。
このVモーションは現行モデルのエクストレイルにも受け継がれているデザインであり、T31型後期モデルは現在のエクストレイルへの進化の足掛かりとなったモデルという印象を我々に与えてくれのではなでしょうか?
その他に、T31型にはディーゼル車が存在したのを覚えていらっしゃいますか?
2008年9月に発売され、当時世界的に最も厳しい排出ガス規制値であった「ポスト新長期規制」を国内で初めてクリアした車種として注目され、そのスペックの高さからも大きな話題となっていました。
しかし、発売後は不具合が相次いだことでも有名であり。その後、マイナーチェンジを経て、不具合はかなり解消されているのですが、3代目へのフルモデルチェンジを機に現行モデルでは廃止されてしまっています。
エクストレイルT31型のデザインは?
それでは2代目エクストレイルT31型のデザインを見て行きましょう!
T31型はマイナーチェンジを機に前期型と後期型でデザインが微妙に変更されています。
では、まずはT31型前期モデルを見てみましょう!
都会派と表現される現行モデルのデザインとはかなり異なり、どんな悪路でも走行してくれるSUVらしいデザインとなっていますよね。
先ほども話したように、このデザインは大人気となったT30型のエクステリアを完全に引き継いだものとなっています。
下の写真が初代エクストレイルことT30型のデザインなのですが、かなり似ていることが解りますよね。
フルモデルチェンジ時のデザインに影響を及ぼすほど初代エクストレイルが大人気だった事がわかるのではないでしょうか?
そんなエクストレイルT31型は2010年にマイナーチェンジが実施され、デザインが変更されています。
そのT31型後期タイプのデザインがこちらです!
フロントグリルが変更されているのが一目で解りますよね?
日産社のトレードマークとなっているVモーションが採用され、現行モデルのエクストレイルの面影を感じることが出来るデザインとなっているのではないでしょうか?
T31型後期モデルのデザインはは現行モデルへの足がかりとなっているエクステリアとなっていますよね。
エクストレイルT31型の内装は?
では次にエクストレイルT31型の内装を見て行きましょう!
こちらもデザイン同様にマイナーチェンジ前後で変更があり、インパネ中央のマルチインフォメーションディスプレイの存在が最も大きな変化となっています。
実際に写真で見てみましょう!
上が前期タイプ、下が後期タイプの写真となっています。
後期タイプでは2眼メーターの中央にマルチインフォメーションディスプレイが採用されており、瞬間燃費や航続可能距離、タイヤ交換時期などクルマの異常を知らせるメンテナンス機能、外気温低下など様々な情報をドライバーに視覚を通して教えてくれます。
現在は主流と成っていますが、当時はかなり便利なシステムだったと思われます。
また、T31型は現行モデルに存在する3列シート7人乗りモデルは存在せず、2列シートのみの展開となっています。
3列シートが採用されたのは3代目エクストレイルであるT32型からですね。
その他にシートやラゲッジルームに関しては現行モデルと同様の防水シートが採用されており、ドロだらけ、ズブ濡れ、雪まみれは当たり前と謳っていました。
この内装からもエクストレイルは当時からアウトレジャーに主眼を置いたSUVであることがしっかりと伝わってきますよね。
エクストレイルT31型のグレードは?
最後にエクストレイルT31型のグレードを見て行きましょう!
T31型は年度によってかなりグレードが変更されているので、今回は最終的に採用されていた後期タイプのグレードについて見て行きましょう!
T31型後期タイプで最終的に採用さていたグレードは20S、20X、20xtt、25xtt、20GT、20GT sとなっています。
では順番にどの様なグレードだったか見て行きましょう!
20S
T31型の最もベーシックなグレードとなっているのがこの20Sとなっています。
現行モデルでも20Sがベーシックなグレードである点はこの当時から変わっていないようです。
20X
20Sの上位グレードであるのが20X。
この点も現行モデルのエクストレイルと同様です。
20Sと比べ、全席ヒーター付シート(後席中央を除く)、リラックスヘッドレスト等の快適装備が追加され、ホイールも17インチと20Sよりも大型の物が採用されていました。
20xtt、25xtt
20Xをベースにキセノンヘッドランプやフロントバンパー組込みハロゲンフォグランプ、ASCD、18インチアルミホイールが採用された上級モデルとなるグレードです。
ASCDとはオートスピードコントロール装置の事で、クローズコントロールシステムとも呼ばれアクセルを踏まなくても設定した速度で常時走行してくれるシステムであり、高速道路などの一定速度で長時間走行するときには非常に便利な装備となっています。
また、20xttと25xttの違いはエンジンの排気量であり、20xttは2.0ℓ、25xttは2.5ℓエンジンがそれぞれに採用されています。
20GT、20GT s
T31型に存在していたディーゼル車のグレードがこちらです。
2.0ℓエンジンを採用していましたが、ターボ仕様でありディーゼル車であった為、2.5ℓエンジンを採用している25xtt以上のトルクがあり、スペックの高さが話題となっていた車種です。
しかし、前述したとおり不具合の多さが原因となり、現行モデルには採用されずT31型と共に姿を消すことになりました。
20GTと20GT sの違いは装備の数で、20GT sはディーゼル車のエントリーモデルとして2013年に追加されました。
20GTと比べ、ヒーター付シート(後席中央を除く全席)、後席リラックスヘッドレスト、ASCDが省かれ、スピーカーを4スピーカーに、アルミホイールを17インチに変更することでより購入しやすいグレードとなっています。
また、発売当初はマニュアル車のみの展開だったディーゼル車ですが、その後オートマ車も追加され、マニュアル車の運転が苦手な人でも扱いやすいへと変更されました。
エクストレイルT31型についてまとめると
今回はエクストレイルT31型がどのような車か調べてみました。
2代目エクストレイルことT31型は初代エクストレイルの影響を大きく受けた車であり、大人気であった初代のデザインを受け継いだ車でした。
また、内装に関してはアウトレジャーに主眼を置いた作りとなっており、防水シートの採用などエクストレイルらしい作りとなっています。
T31型で最も特徴的だったのはディーゼル車の存在ではないでしょうか?
当時、世界的にも最も厳しいといわれていた「ポスト新長期規制」を国内で初めてクリアした車種として注目され、さらにスペックも高いと発売直後には日産の月間目標を大きく上回る大人気の車種となりました。
しかし、エンジントラブルが相次いだ事でも有名な車となっており、その後行われたマイナーチェンジによってこのトラブルはかなり解消されてきましたが、現行モデルであるT32型からディーゼル車は姿を消すことになりました。
多くの話題があった2代目エクスとレイルT31型ですが、現在も街中で走行しているのを目撃するほどの人気車種であり、T32型よりもこちらのデザインが好きという人が居るほど根強い人気を誇っています。
エクストレイルT31型は先代モデルであり、古い車のように感じますが、今回の調査でまだまだ現役で活躍する事ができる大人気のSUVだという事が良く解る結果となりました!